東京、神奈川、埼玉、千葉の訪問歯科について

当NPO法人は、昭和63年から歯科医療従事者のみなさまと一緒に「患者さんの立場に立った治療や口腔ケア」をするための学習と実践をするためにさまざまな機会をつくりながら経験を積んでまいりました。非営利活動を立ち上げた目的は、専門職や生活者という立場を超えて知恵を出し合いたいと思ったからです。

口や歯の健康と密接な関係にある歯科医師や歯科衛生士の方々には、従来の診療所での診療のあり方から歯科訪問診療というかたちをとる中で、診療に来ることができない患者さんが待つ所でよりやさしい治療や口腔ケアを目指す一助になりました。小さな根気の積み重ねですが、それらの結果としてさまざまな生活の質を高めるご支援ができ、何より嬉しく思っております。そうした活動の動きは、さらに多職種の方々との接点を生み出してくれました。リハビリテーションの専門職、看護師、ホームペルパー、管理栄養士、そして介護する家族の方々など、立場を生かした提案などがいただけました。

また、生活の場である在宅や施設の数々、あるいは入院の場などで食べることに困られている方々の現状を広範に知ることができたのも、公的機関から助成を受けた研究事業を実施した大きな成果でした。さらに貴重な財産として得たものは、生活者の食べることに関連した生の声でした。それは、口と歯の健康に関する電話無料相談窓口の開設によって、距離までも超えたニーズの把握ができたのです。そして今、ネットワークの広がりはさらに大きくなりましたので、特定非営利活動法人日本医療交流協会として発足の運びとなりました。